リーダーのお仕事

【リーダーのお仕事】月並みリーダーによるチームマネジメント

200名を超えるスタッフのリーダーです。

もういろんな人がいて大変です。

が、組織のリーダーの経験をするようになって数年。
リーダーシップに疎かった自分が、組織をまとめる型がある程度できてきたので、
その内容をシェアしたいと思います。

組織のリーダーとして常に気をつけていることは6つ。
一つずつ掘り下げて解説します。

挨拶は自分から

通勤途中、駅ですれ違う人と挨拶する人って居ないですよね。
それは自分と縁のない他人っていうカテゴリにいる人だからです。
当たり前ですが、、、。

挨拶はカテゴリの内側へのアプローチですので、
仲間/所属の意識が強調されて
この関係性を続けること自体に意味が出てきます。

こちらから挨拶してしまえば、能動的に関係性を作れますし、
雑談や仕事の話をする抵抗を下げてくれます。
もし「挨拶は部下からするもんだ」とか思っている方は偉そうにせず、
コミュニケーションの基礎として「自分から挨拶」をぜひやってみてください。

上司のアイデアは大抵ロクでもない説

この説、本当です。
張り切ってる上司からの指示って、ひたすら手間かかるし、
問題はそこじゃないんだよなぁって感じた経験がたくさんあります。
悪気はないでしょうし、前向きな気持ちは嬉しいですけど、
それはこっちに任せてくれよって思ったことありませんか?

そして自分がリーダーになった今は、
自分の考えが現場では陳腐化している事が多いってことを自覚しましょう。
※素直に言う事を聞いてくれる時は、だいたい怖いからか諦められてます

何かしらアイデアが必要な時には、その担当に相談。
問題を抽象化して、またその担当と解決策を相談する。
自分は何もアイデアが出せなくても、解決策は優秀な部下が考えてくれます。

偉そうにして自分でなんだもかんでも決めないように気をつけましょう。

頭の中は全て伝える

上司が何考えているかわからないのって仕事やりにくくないですか?

何故か無駄に上司で止まってる情報があったり、
なんでこんな指示になっているのか、
本人は伝えてるつもりでも中々本質が伝わっていないことが多いです。
ただの指示になってしまうと、向いている方向もバラバラで、
常に監視をしていなければ組織が上手く機能しない状況に陥ってしまいます。

そんな無駄な時間を解消するには、
自分の頭の中を全て伝えること最適です。
結論に至るまでのプロセスの考え方や、
自分は何に価値を感じているのかのマインドまで
全てドキュメント化、具体化しておいてください。
そしてメール、チャット、ミーティング、朝礼など、
様々なチャネルで自分の思想を自発的に伝えていきましょう。

シェアしたプロセスや決定の積み重ねが組織の思想になり、
リーダーの考えていることの本質を理解する事ができて来るようになります。
放っておいてもブレずに機能的な業務のできる組織になるはずです。

私の職場では意思決定へのプロセスまでを知ってもらいたいので、
上位レイヤーの議事録も全てオープンにして共有しています。

ルールは変化させるもの

ルールってずっと変化しないものって思い込みありませんか?
例えば、
○○は基本だから全員できるべき!とか、
△△は二重チェックしないといけないとか、
□□はあの人を通さないとダメとか、
ルールだからねって。

でも、そもそもそれって本当にそう?って考えてみると、
意外と今は必要のないルールだったりって事もあります。
取り巻く業務環境とか、そこに居る人の構成が変わったときに
その組織のベストは動きます。

私の職場は会社の方針としてマルチ業務が主流であったのですが、
業務のプロセスが複雑で範囲も広く、育成に相当の時間がかかってしまい、
かつ人によって習得度が変わるのですが適切な評価もできないという状況。
パフォーマンスも頭打ちだったので、
方針よりも現場で起きている事を優先させ
プロセスを割り、担当制にして一時的に属人化させ、評価を単純化。
それをローテーションしてもらう事で
最終的にマルチに業務をこなせる人材を育てていく方針に変更しました。
結果、パフォーマンスが向上した経験があります。

組織のルールを変える権限を持っているのがリーダーです。
部下も上司もより良い変化を期待していますよ。
変化こそ価値の気持ちで、組織運営していきましょう。

主役は部下

スキルや実績を認められてリーダーの立場になっている方は結構多いと思います。
そういったリーダーが陥り易いのが、
「自分は上司なんだから部下よりあらゆる仕事ができて当たり前だ!」という呪縛です。
私もなりたての頃は、
「〇〇はあの人の方が得意だからあの人がリーダーの方がいいんじゃないんだろうか」
と結構悩んでいました。

会社がリーダーに求めている事は「あなたの組織が実績を出すこと」で、
リーダーの役割は「実績を出す組織を作ること」です。
求められている事と役割をしっかり分けて考える事で、
リーダーが目指す方向性が明確になります。
「自分より仕事ができる人がいる組織」はむしろメリットです。(楽ができます)

それを踏まえるとリーダーのやるべきことは明白で、
部下が役割範囲で実力を発揮できるように環境を整えるだけです。

主役は部下、少し気が楽になりません?

やる気に勝る施策はない

色々書いてきましたが、要するにこれです。

部下がやる気を出し、モチベーションを持ててくれれば、
だいたい組織って上手くいきます。

書いた事を実践していくと、
トップダウンな偉そうな上司にならないですし、
部下も自分の仕事に責任を持ってくれるようになり
仕事自体に価値を見出してやる気を出してくれると思います。

まとめ

こちらから歩み寄って
自分の考えをオープンにして、
部下を頼って、
部下に任せて、
失敗した時は一緒に謝る。
リーダーのすることはこれくらいだと思ってます。
後進も自然に育っていってます。
(そして違う部署へ巣立っていきます、、、)

また上手くいけば時間に余裕が出てくるはずなので、
その時間でインプットし、考えをアップデートしていく事で、
組織は好循環になっていくのではないででしょうか。

 

以上、みなさんの人生の判断材料となれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。